小・中学校の教育現場で
うらほろにいまあるものの価値を
見つめ直す機会を創り出す。

うらほろスタイル ふるさとづくり計画

取組の概要

 平成19年より、「総合学習」等の時間を使い自分たちのまちの豊かさを子どもたち自身に感じてもらうことを目的に実施。取組は小中学校が主体的に行い、町役場、町教委、農協、商工会、森林組合、漁協等が協力し地域一体となって行なっている。プログラム内容は町内バスツアーや講演、討論、生産者訪問、販売体験、昔体験などとなっている。学校間や学年間の情報共有と連携を目的に現在、うらほろ学校ブログを開設している。初めは「何もないじゃん」と思っていた生徒たちが浦幌の取組を通じ、まちの魅力に触れ、愛着と誇りを見い出し「自分はこのまちのことについて、何も知らなかったんだなと思った。」と気づきに出会う。さらに愛着を持った町がより元気になるための企画を立案させ町民の前で発表させる取組につなげている。

※農林水産省の「平成19年度人づくりによる農村活性化支援事業」に採択され、全国に紹介。

取組の効果

 「あって当たり前、ありふれたもの」ととらえることが多かった地域の魅力を体験学習を通して、あらためて気づくキッカケとなった。地域への自信や誇りを生み出し、最終目標である地域貢献への心を着々と育んでいくに至った経緯には、ブログ等を活用した情報共用、また、教職員の豊かな発想がある。さらにもっとも手応えを掴んだのは、子どもたちの発表を見た地域の大人たちの意識の変化。子どもたちが変われば大人が変わることを実感できた。今後は上浦幌や厚内地域の歴史ある郷土学習プログラムとの連携と、関係団体の団結力の強化を通して、地域一体となった気運を一層高め、さらなるプログラムの充実を図っていきたい。


「ふるさと浦幌」の魅力を体感する学びを

浦幌町教育委員会教育長 久門好行 photo06

 最近、テレビ脳やゲーム脳の影響により、前頭前野の機能が低下し、意欲や想像力、思いやりの心の欠如が指摘されています。間接的な疑似体験が多くなるにつれ、感性が衰え幸福感が味わえなくなってきています。
 今こそ、自分の目で、肌で、全身で体感し、みずみずしい感性を蘇らせるために、「為すことによって学ぶ」体験活動の展開が必要です。
 浦幌の悠久の歴史や豊かな自然、人情味あふれる町民との触れ合いを通して、浦幌の魅力を再発見し、よさを体感してほしいと願っています。「うらほろスタイル教育」は、まさしくこうしたニーズに応える取組であり、子どもたちに「生きる力」を育み、地域の活性化を促す原動力になるも のと確信しています。地域が一体となって子どもの育ちを豊かにする学びに加わり、ともに浦幌発の大きな流れをつくっていくことを期待しています。


子どもたちの想いをもとにした素晴らしい学びですね

浦幌小学校教諭 西田智美 photo07

 子どもの頃、川で遊んだこと、朝早く起きて行ったクワガタ取り。
 大人になった今でも、なつかしく思い出されることは、きっと誰にでもあるはずです。心震えたできごとだったからでしょうね。
 私は子どもたちには、多くの経験、体験をしてほしいと思っています。五感を通して感じ、そこから何を考え、どう行動するか、この力こそが大事だと考えるからです。
 しかし、「やってみたい」と思っても、それを形にできず断念しなければならないことも多かったのも事実です。ですが、この「プロジェクト」は、私たち教師の思い、子どもたちの想いを実現させてくれるのです。地域のみなさんの協力により、身近すぎて知らなかった自分たちの町について再発見することもしばしば・・・キラキラと瞳を輝かせながら「すごい!」「なぜ?」「もっと知りたい」と意欲を膨らませる子どもたち。この小さな体験が、財産になっていくのかもしれないなあとうれしく思うと同時に、子どもたちの想いをもとにした『自然の学び』がこれからも続くことを願わずにはいられません。


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地域の魅力発見

自分たちが住んでいる浦幌の魅力を発見することを目的に、留真温泉での五右衛門風呂体験や海岸線・発祥の地など浦幌の名所を巡るバスツアーを実施。小中学校の学力レベルに応じたカリキュラムをつくり、地域の団体の協力によりまちの魅力に触れる。

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自信と誇りの芽生え

〈平成19年度実績〉

子どもたちが発見した浦幌の魅力に対してさらに理解を深めるため、都会から浦幌を訪れた方々に子どもたちがガイドとなり、自分たちの言葉でまちを紹介。都会の人たちとの交流を通して、新たな発見と地域への自信や誇りが高まる活動となった。

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地域貢献への意識

教育プロジェクトによる授業を受けた子どもたちの心に育ったのは自分たちのまちを元気にしたいと想う純粋な気持ち。締めくくりとして自分たちでまちを活性化させる企画を考え、行政や地域の方々の前で発表。その企画は町長に大切に手渡されました。