伝えたいメッセージ

北海道十勝の最東端、人口約6,000名の浦幌町。
農業や漁業、林業などの一次産業が町を支える浦幌には、
大自然の中で仕事をする人たちが自然から学んだ大切な教訓がある。
いま一度、地域の魅力を思い起こしてみませんか。
そして、あるがままの浦幌の素晴らしさを
地域で育んでいきたいと考えています。

うらほろからいま、伝えたい、メッセージがある。

いま考えてみたい、私たちのうらほろの未来

 総務省の発表によると、平成19年3月末の3大都市圏の人口は、初めて日本の総人口の半数を上回ったといいます。

 東京圏の人口は、日本の総人口の3割弱。大都市への一極集中は今も進み、地方の過疎化は依然深刻です。高度経済成長期、技術革新により製造業の生産性が向上し、一次産業(農山漁村)から二次産業(都市)へと労働人口は急速に移行しました。生産性の向上は、労働者の所得水準を引き上げ、お金によって手に入る楽しみの多様化と、都市における教育やインフラ整備を促しました。また、都市における人口の集中は、商業やサービス業などの第三次産業を発展させました。人口が集中するほど新たな事業展開が可能な第三次産業は、雇用を生み出しながら増大し、農山漁村から都市への人口流入という流れを固定化したといわれます。

 こうした現状のなか、将来を見据えて浦幌が取り組むべきことはなにか?

 いま考えてみたい。

食料自給率2900% 町 うらほろ

 ここで見落されがちなことがあります。それは二次産業も、三次産業も、一次産業からの供給を前提として成り立っているということです。自然の恩恵が途絶えれば、社会は存続し得ない。第一次産業が、他の産業を上回る所得や労働環境を提示できない限り、今後も都市への人口流入は続くでしょう。しかし、農山漁村が活性化しなければ都市も立ちゆかないはずです。それならば、都市と地方が共存できる方法を探すべきではないでしょうか。「人、モノ、オカネ」が集中する「都会」、天然資源や農林水産物が豊富、豊かな自然と心豊かな人たちが住む「うらほろ」、食料自給率1%(東京)や2%(大阪)の「都会」と2,900%の「うらほろ」、こうして比べてみればこの町が都会にとっても重要な町であることは間違いないのです

相手を思いやり、助け合う「心」がある

 人知を超えた「自然」と対峙する仕事である一次産業では、自然の中で努力が「報われない」こともたくさんあります。

 努力不足でも、努力の仕方が悪かったのでもない。しかし、その「報われない」を前提とすることで見えてくることがあります。それが「思いやり」であり「助け合い」です。経済社会の中では、「助け合い」でさえ相互応酬や「貸し借り」の概念で捉えられることがあります。しかし「助け合い」は、本来、生きていくための人間の「知恵」、そして、自分の思い通りにならないことにどうやって対峙していくかは、古くからの人間のテーマだったはずです。

 うらほろには、経済価値を前提としない人のつながりや信頼、そして「思いやり」や「助け合い」の心が開拓の歴史からずっと育まれているのです。

「食・心」がキーワード 都市との信頼関係を築く

 世界的な穀物需要の増加、自由貿易からの食の確保への不安など、都市部を中心に「食」への関心は今までにない高まりを見せています。また、都会では子どもの教育において日常では学び得ない豊かな人間性を育むために農山漁村、つまり田舎との交流を求めています。このように「食」「心」といった浦幌が大切に育んできたものが今求められているのです。浦幌はこの国のひずみを解消するためにもかけがえのない地域です。日本の未来を担う素晴らしい地域であることを今一度再認識し、自信と誇りを持ち、都会との間に、互いの立場を理解し、足りない部分を補い合っていく共生の関係を築き上げていきましょう。都市と地方が支えあう未来をここ浦幌から発信したいと考えています。