日本の出生数が過去最低を更新し続ける中、子どもの存在は大変貴重となっています。
昔に比べると子ども達が外で遊んでいる姿を見ることは少なく、ましてや子どもだけで山や川で遊ぶことが許されない時代になりました。
核家族化が進む中、親も働きに出ることが多く、子ども達は学校・部活動・自宅以外での行動範囲が極めて狭くなっています。
つまり、地方に住んでいても都会に住んでいても子どもたちの生活環境あまり変わらないのが実態なのです。
約18年前、本町は町内唯一の高校が廃校となり、高校進学後の若者の流出がより深刻な課題となりました。
~鮭が生まれた川に戻ってくるためにはその川の匂いを覚えていなければならない~
だとしたら、子ども達が浦幌の自然に触れ、産業を学び、地場産品の味を知り、親以外の大人との交流を図る。
そんな仕組みを作ろうと始まったのが「うらほろスタイル」です。
18年目を迎えた今、うらほろスタイルを学び巣立った若者達が少しずつ戻ってきてくれました。
浦幌で生まれ育った子ども達がまた帰ってきたくなるようなまちづくりを行い、この取組みを継続することが我々大人の責任であり覚悟だと思っています。
浦幌町長 井上 亨
現在「うらほろスタイル」と呼ばれているものの一つ一つを遡れば、お父さんお母さん方、学校の先生方、そして地域の皆さんが「子供たちが夢と希望を持てるまち」を目指して、手作りでまた手探りで始められたものです。
それらは、結果として、次世代を中核とした他に例を見ないまちづくり政策となり、今では、教育政策や子ども子育て政策としての広がりを見せています。
私の大事な使命の一つは、「うらほろスタイル」を改めて、今そしてこれからを生きる子供たち一人一人の可能性を最大限に引き出す取組として、関係する方々とともに発展させることだと考えています。そのためには、これまでの蓄積に学びつつ、尚、大人も子供も手作りや手探りの挑戦を楽しむことになろうかと思います。
多世代が希望を持って学び育ち、挑戦するまちへ。それらが結果として、子供たちの未来を、そして子供たちが生きる社会の未来を創造することになればと思います。
浦幌町教育長 上田 真弓
この事業は、地域と学校、家庭が手をとりあい、まちぐるみで取り組むふるさと学習やキャリア教育=「うらほろスタイル教育」を通じて、子どもたちが変化の激しいこれからの時代を、社会の当事者、創り手として生き抜くための力を育むことを目的としています。
この事業は、「うらほろスタイル教育」の中で考えた企画や提案を大人が真剣に受けとめ、実現への道を切り拓くと共に、そんな大人の背中を子ども達にしっかりと見せ続け、やがて世代交代をしながら浦幌の未来を創ることを目的としています。
この事業では、中高生が浦幌で人の輪を広げながら、やりたいことを主体的にチャレンジできるよう、活動のサポートを通じて、「うらほろスタイル教育」で育んできた地域への愛着や担い手意識、社会を生き抜く力を継続的、発展的に育成することを目的としています。
この事業は、進学や就職で町を離れても、ふるさとを想い、つながりを持ち続けてくれる浦幌町出身の若者たちが増えてきてくれていることから、その想いに応えるために令和6年度からスタートしました。
浦幌町と関わりのある若者が、自身の興味・関心や町とのつながりを活かし、町の活性化や自身の成長に繋がる活動を支援する「若者×うらほろ未来プロジェクト」を通じて、若者の「やってみたい!」という思いを応援し、若者の成長に貢献するとともに、町と多様な関わりを持つための環境整備や町の活性化に寄与することを目指しています。
放課後子ども教室実証事業:活動内容及び運営体制、放課後児童クラブ等関係機関と連携を検証し、「放課後子ども教室」の本格実施の在り方を検証します。
居場所づくり事業:誰でもいていい安心できる場所と心の拠り所となる居場所づくりに向けた調査及び検討、検証をします。